周囲を建物に囲われており、どの方向にも開口部が設けられない状況にある。ただ幸いなことに敷地が広かったため、外壁で囲い取るように、内部に3つの庭を設け、そこへ各々の部屋の開口部を開放させたのである。毎日、日常的にみる庭(風景)だが、外部環境と呼応し合い、光や影によってグラデーションが与えられ、植栽によって彩が添えられる。そして時間軸に沿ったひとつとして違う風景が創られることになる。いうなれば内部の庭は、第二の内部空間として機能することを意図しながら設計したのである。