さしあたり、日記と覚え書きです。
 
 2008.01.12(Sat) 曇り
夜の成田イミグレ。そして、Yの喜劇。
ノースウエスト25便。上海行き。成田出発が、1時間以上も大幅に遅れたのだった。

あわただしく日本を脱出してきた。
ここ上海浦東国際空港に着いたのが、22:00近く。
ばかですねぇ。調子に乗って、写真撮ってたら、イミグレの検査官に・・

No photo!

と、言われちゃったぢゃないですかっ!
いきなり怒られちゃいまして。まぁ、早くも中国の洗礼を受けたってとこでしょうか。だけど、ノーフォトって、言い方も、どうかと思うんですけど?単刀直入過ぎやしません?

タクシ?タクシ?と体を摺り寄せんばかりに近づいてくる白タクの運ちゃんを押しのけ、市内行きのバスを探し、乗り込む。行き先を書いた紙をコレ、コレと車掌のババアに差出し、ワケのわからん場所で降ろされる。
・・さ、寒い。
23時を過ぎた、深夜の南京東路の裏路地。いろんな意味で、ぞくっとする。宿はこれから見つけるところ。ケッコウ無謀です。

なんとなく、宿ゲット。ユースホステルだけど、ツインルームがあって、料金160元(2,400円)をYとシェアする。・・いやだな。
シャワーを浴び、晩飯に行く。何もない。いくら繁華街といえど、深夜1時になろうとしている訳だから当たり前か・・。仕方なく、コンビニでカップめんとつまみを購入。
日本では、10数年前に姿を消した、プルリング式缶ビール。完全分離式のもの。これは青島ビール。3元くらい(45円ほど)中国では缶の飲料類はすべてこの方式。そりゃゴミが増える一方だわ。

ああ、これ晩御飯です。中国着いて早々、カップ麺とはね・・。思いもしなかった。カップ麺の中には、スープとフォークが入っていた。どうってことない、ただの辛い味。それと、甘い味のポテトチップス。不思議な味付けだ。日本では絶対売れへんっ!Yと虚しくカップ麺をすする。そのすすり音が、さらに侘びしさを増長させる。絶対、上海蟹、食ってやる!
・・そう誓ったのでした。
02:00就寝。

つづく。

   
 2008.01.13(Sun) 曇り時々雨
中国はやはりどこでも太極拳広場に早変わりするのである。ホントにやっちゃってますからね。
昔のテレフォンカードみたいな地下鉄の切符。これを降りた駅で回収し、再利用するシステムになっている。それよりも、さっきのプルリングをなんとかした方が・・。
7:00起床。外は小雨がちらついている。
北京行き、今夜出発の夜行列車のチケットを買いに上海駅へ向かう。地球の迷い方を頼りに、地下鉄でここ南京東路駅から2号線に乗って、人民広場駅で1号線に乗り換え上海駅到着。右の画像は地下鉄のチケット。材質に強度があって、テレフォンカードみたいな感じ。このカードのコードを入り口で読み込ませて中に入り、出るときは回収口から回収される仕組みになっている。リユースされて、何度も使うようだ。環境にやさしいかもね。
筆談メモ サッと取り出せるところに忍ばせ、いつも持ち歩いてこんな感じでメモして渡す。渡された方は、またメモして返してくれる。

駅前の売店で時刻表を買い、とにかく北京行きの列車を片っ端から探しメモする。こんな風にメモして窓口に差し出すワケだ。数十年前とは打って変わって、皆さん行儀良く列をつくって並んでらっしゃる。我先にと、割り込む馬鹿はもう居ないらしい。目当ての軟臥がどの車両も満席という。何度かチャレンジして、軟包のチケットをゲット。結構すんなりいったので、少し拍子抜け。事務所主催の旅行なので、2人分の代金を払う。しめて1000元ほど。

どこへ行っても、掴みどころのないふにゃふにゃするコップが出される
どんと無造作に置いてかれた熱々の小龍包
右手前がつけダレの小皿。甘酢に針生姜が入っている。小龍包がくるまで、そのまま食べてビールのあてに。結構いけるのだ。
宿に戻って、荷物をフロントに預け、列車の時間まで市内観光に出かける。結局朝食をたべるタイミングを逃がしてしまったので、昼に黄河路にある上海で有名店という小吃店、佳家湯包に行ってみる。ここは上海では隠れた名店として知名度が高いらしいのだが、・・ここからが悲劇の始まりだったとは知る由もない。
入り口で壁に貼られたメニューを見ながら注文をする。ここは小龍包しかない。 鮮肉湯包4籠、蟹粉鮮肉湯包4籠、蝦仁鮮肉湯包4籠、生姜の千切りが入った甘酢のつけダレ2皿にビールを注文。生姜ダレをつまみにビールをちびちびやりながら待つこと20分。遅いなぁと思ったら、注文を受けてから、皮に肉を包み蒸すらしいのだ。白い湯気をもうもうと上げ、籠に入った小龍包をテーブルの上にどんと、店員らしきおやじが無造作に置いていく。見るからにうまそうである。皮が非常に薄く、中には濃厚なスープがたっぷり詰まっている。これをいきなり一口でパクリとやってはいけない。口中の皮という皮がズル剥け状態になること間違い無し。危険だ。デンジャラスです。まずは周りで食べてる中国人を見渡して、その食べ方を観察するべし。すると、最初に端の方を少し歯で破ってから、中のスープをすすり、最後に口へ放り込んでいるようなのだ。端を少し破る時も、パクッとやっちゃあダメ。唇を後ろへ引っ込めながら、上下の歯だけで噛む。て、そりゃエイリアンだろ!と突っ込まないアルよ。そしてエイリアンのようにうまく食べられない人や、箸だと中のスープがこぼれ出てしまってもったいないと思う人は、レンゲで食べるという手もある。が、しかし、ここはあくまでも箸でやるのが流儀だと思うが・・、中にはレンゲで食べてる中国人もいる。食べてる最中、注文したものがどんどん積まれていく。途中で席を替えてしまったが、最初に相席になった日本人女性の3人組みがこれから飛行機に乗るらしく「時間に間に合わないので、残った小龍包食べて欲しい」とレシートを置いていった。あぁ、さよですかぁ、おおきにぃほないただきますわぁ。と、遠慮なくいただくが、それがまた結構残っていたようで、どぉーんとテーブルの上にバベルの塔ごとき高く積まれた小龍包を尻目に、ため息混じりに黙々と口へ運んだ。濃厚なスープだがあっさりしているので、半端ない量でも何とか食べられる。だが、ここまで食べると、もうどうでもいい気分になってくる。多分一人で、8籠は食べたんじゃないかと・・。
大食い選手権な気分。
   
上海の地下鉄 人民広場駅
新天地 殺風景だね。
出すものを出し尽くしたって感じで、露天で包饅を食べてるところです。
ここ上海では、この焼き饅頭も有名。かなりイケル。この食文化の豊かさだけを取ってみると、中国人になりたいという気にさせられる。でもそれは錯覚だと思わせられる事態に、すぐに直面する。

昼食後、さてどこに行こうかと辺りをブラブラする。
一般的な観光地を目指すべく成り行きまかせで、今いる場所に近い観光名所から攻めて行こうとなった。地図を見ると、新天地が一番近い。そこから徒歩で豫園へ行けばまず今日のところは勘弁してやろうと、地下鉄に乗る。上海での移動は地下鉄が便利。網の目のように走る路線バスという手もあるが、中国語が喋れてどこをどう走っているか地理的にも理解していないとまず無理。混んでる時にはスリにも注意ということだ。
さて新天地・・つまんない。完全テーマパーク振ってて、ちっとも面白くない。一応観光名所ということらしいが、コーヒーのスタバとか、普段自国でみてるものばかり。上海に来た意味あんの?って感じで。
・・て、急にお腹がぎゅるぎゅる狂おしい。ぎゅるぎゅる、ぎゅるぎゅるって、もう完全腸マジ切れ。こりゃヤバイってもんじゃない。放水開始っ!って状態で。たまらんわっ!デパートのトイレに駆け込む。命辛々、地獄から天国とはこのこと。そんな表現がピタリとくる、まさに地獄に仏的デパートのトイレ。トイレ様様だ。あと数秒でもトイレを探し出す時間が遅ければ

  ×?漏△%!危!!・・となってた。

間違いない。
まさに新天地っ!・・う、うまい!
お腹的には文字通り新天地だったが、しかしつまんない。近くの公園でやってたバザーの方がよっぽど刺激的。そっちの方に興味深々で行ってみる。
・・て、お腹がぎゅるぎゅる、ぎゅるぎゅるって。まただ。周りに公衆便所なんてない。公園に公衆便所くらいあっても良さそうなもんだが、まったくない。うわ!やっべ!と、またデパートを探す。ナヨった欽ちゃん走りみたいに小走りで、走る!道路を挟んた対面に・・

  あっだめえっ

横断歩道の信号が赤。待ってる間もナヨナヨと身体をくねらせてないと耐えられない酷い腹痛。こんな腹痛生まれてこのかた記憶にない。しかも公衆の面前でだ。ナヨってるから、ものすごく不自然な欽ちゃん走りなはず。1件目のデパートにはトイレが見当たらない。あかああぁん!少しだけ放水開始を始めたみたいだ。ばかっ!耐えろっ!自分に言いきかせる。脂汗まじりの得もいえぬ汗が体中を被う。公衆の面前はもうどこかへいってしまった。

  上海の中心で、トイレを叫ぶ

・・だ。
こんな調子で、この後も幾度となくかけこみトイレ。もう傍にトイレがないと移動できないと言う感じ。とうとう豫園には行けず仕舞い。今日はデパートのトイレのハシゴだった。やっぱり、昼のアレが効いたような、悪夢の一日。
上海でトイレにお困りのときは、ご案内賜りますって感じで、どこのデパートの何階のこの辺りにトイレがあるという詳細な情報あります。

   

Yが買った、お菓子 かりんとうみたいな味と食感で結構うまかった。

三得利(サントリービール) 3つの利を得するビール??ご利益ありそうだ。
今日の夕食メニュー
上海駅改札際の食堂にて、東坡肉、何か野菜の茎を炒めたもの、白ご飯。日本円で400円ほど。ビールは150円くらい。
トーロンポー(東坡肉)はここ上海の名物料理のひとつ。不味いワケがない!うまっ!

夜の上海駅前風景。雨がシトシト降っていたので、すごく寒かった。ただ、岩手よりはよっぽど暖かかったけど。

夜行列車に乗り込む 各出入り口で切符を提示
北京行きの軟包(寝台列車)のチケット。大人ひとり478元。日本円にして約7,170円。中国では高価なチケットの部類に入る。
バカだよな、こいつ。すぐに調子のるんだからさ。日本の寝台列車より綺麗なのかも知れない。狭い日本で寝台列車に乗るという機会も、もうあまりないだろうけどね・・。
2段ベッドの上段。ここで寝ながらにして北京まで。寝てる間に移動できるので、時間の節約にもなる。
 

夜行列車に乗るために預けた荷物を取りに、一旦宿に戻る。昼間の腹痛は治まったみたいだが、念のため日本から持ってきた正露丸を飲んでおく。荷物を受け取り、列車内で酒のつまみになりそうな食料を商店街みたいなところで物色。ボクは甘栗を買い、Yはかりんとうみたいなお菓子を購入。市場には日本ではみられない光景があって、日がな一日ぼうっと見ていても飽きないだろうな。
地下鉄で上海駅まで行き、列車内で飲もうと、上海老酒を店のおやじの言い値をさらに値切って購入。改札までまだ時間があるので、改札際の食堂で夕食を取る。カフェテリア形式みたいに、ガラス越しに並んでるおかずを販売員に告げて皿に盛ってもらいそれをトレーに乗せてレジでお金を払う。

更新中。つづきは明日以降


「つづきは明日以降」・・なんて書きながら、1年を過ぎようとしていまして。すごく反省してます。 これから少しずつですが更新していきますので、ナニトゾヨロシクです。 2009.01.25

結構、マイウ!というか、中国はどこで食べてもマイウなのだ。他の国と違って、ハズレがない。そして別会計で、男は黙って、三得利卑酒!(サントクリビール)・・意味が分かんない。

500円もあればそこそこ食える。品物を選ばなければ、300円で腹いっぱい食える。

腹も満たったことだし、くわえ爪楊枝でシーシーハーハーさせながら、駅広場のゲートから駅構内に潜伏。構内のキヨスクみたいなところで、水その他を物色。爪を剥き出しにしたニワトリの足だけが大量に詰まった袋が売られてたり、地球上の五万とある植物の種が大量に陳列されてたり・・日本人は絶対食わんやろ!的ツッコミしながらウロウロ店内を回る。

列車の出発時刻に合わせ、ホームに向かう。軟包という高級列車なので、このホームに向かう人々は特別室で待つことになる。椅子も照明も他の施設とはまるで別もの。やはりここでも荷物のチェックを受け、ホームに出る仕組みになっている。列車の各出入口には乗務員がいて、いちいち切符をチェックしている。もうここでは我先にと急ぐアホな輩はいない。指定寝台なので、当然といえば当然だが・・。でもここは中国。国際的一般常識は通用しない。あなどれないところが、さらに面白い国に仕立て上げている所以でもある。 2009.01.25 更新

 

 さて、難儀もなく無事寝台列車に乗り込む。
これがまたきれいな列車だ。中国に来たという気がしない。長大な国だから、寝台列車というものがまだまだ活躍するのだろう。それにしても綺麗のひと言。一日中歩き回ったYの汚い足と体で、ここで寝てイイんかな・・と。

Yよ、できるなら床に寝なさい(笑)

室内は上下2段、4人のコンパートメントになっていて、ボクらは上のベッドだった。下には、至って中流階級風の青年がひとり。英語が話せるみたいで、Yのベッドから落ちた異臭を放つ靴下が、下にいる青年のベッドにポトリ・・。

これ落ちたでぇ

関西なまりの英語・・だったかも知んない。ボクの方に指でつまんでよこした。さぞかし臭いと言わんばかりに。対不知、アイムソーリー、小泉総理・・と謝っておく。いくら中国でも、異臭靴下落下はアカンやろ?異臭靴下というとこの後、面白い異臭事件があって、アモイから客家建築のある永定県までの長距離バスでの移動中、緯度的には結構南に位置するので、日本でいえば春の陽気。一日中歩きっぱなしなので、靴の中は×湿▲酸臭○汚※菌・・状態だったのだろう。Yの隣に座る中国人(みるからにその人の風袋も似たようなものだったが)が、自分の鼻をつまみながら、Yの足元を指差し・・

臭い、臭い

・・みたいな表現をしたらしいのだ。トイレ休憩の時に、その話を聞いてもう大爆笑。どっからみてもYの方が小奇麗なのにだよ。どんだけ、クサイねんっ!ちゅう。客家の人なら、というか、田舎の中国人なら誰しも、将来食料にするであろう、ブタや家畜と一緒に暮らしてるだろうに、その状況をもってしても耐えかねたんだろうと想像がつく。そのくらい異臭を放っていたんだろうか?それって、

家畜以下

なんだね。・・臭い的には。それはある意味、スゴイことですよ。
とまぁ、話が前に進まないので、その件はこの辺で。

で、寝台列車だから、夜通し酒飲んでワイワイやるつもりが、ワンツゥスリーで寝てしまった。下にいる小洒落た青年に、迷惑がかかるという手前もあったんだと思う。とにかく下のテーブルを占領できなかったところが、敗退の原因。それこそ10数年も前にこの地を旅行した際、硬座という文字通り硬い椅子席で体の位置も替えられないほど詰め込まれた列車内で、一昼夜かけて移動したのだが、その時は昼も夜も中国語が飛び交い、マジこいつらアホやろ?と思った経験がある。通路にはぺっぺっと吐き捨てた南瓜の種やら、西瓜の種、茶葉のかすやら、果物の皮、そんなごったな足の踏み場もないほどに積もった残飯類に混じって、大量に籠に閉じ込められたニワトリや、アヒルの出鱈目な鳴く声。必要以上に高い中国人の叫ぶような会話の渦。抜けて穴が開いた通路の床。割れた窓ガラス。ワケのわからぬ車内アナウンス。脂。熱気。雑音。貪欲なまでの食への執着。何時でも何かを食ってる。口を動かさないと黙ってられない民族だと、口を休めると死んでしまうんじゃないかと・・。

目まいがするほどだった。 2009.01.26 更新

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