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旅ノート スケッチ編
南靖県田螺坑土楼群 (中国福建省)
~円楼、方楼、楕円楼、客家土楼群居~
四角い方楼を中心に、円形の円楼がその周りを囲むようにして建ち並んでいるのが特徴的な土楼群居である。その俯瞰した姿は、花弁が開いた花の様に比喩される。やはりここでも、場所と建築は絶えず呼応していることが良くわかる。これら建築群が都市部にあっては、なんだか変てこりんだし、都会に建ち並ぶテカテカした鉄コン筋クリートの建物がこの場所に建てば、すごく違和感を感じることだろうと思うのである。壁土から木材にいたるまでそのすべてが、まさしく地場で産出した材料で構築されているだけに、場所から誘発される力強さみたいなものを、これら土楼群居から感じ取ることができる。
客家土楼という建築タイプは、それ単体で小さな宇宙を築いていると言う。土楼建築を訪れると、まさしく客家人のこれまで辿った歴史的背景としての宇宙(建築)であったことが、実感できるのである。
(2008年、冬)
2009.05.08
コラム
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